コロナ新規感染 2週ぶり減少 県内直近1週間、病床使用率改善

 岡山県は2日、県内の直近1週間(8月25~31日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。新規感染者数は2万1240人と前週(同18~24日、2万6673人)より2割減少し、病床使用率などの各種指標も軒並み改善した。ただ、流行「第7波」が収束局面に入ったかどうかは学校の2学期開始などの影響を慎重に見極める必要があるとして、引き続き対策の徹底を呼び掛けている。

 新規感染者数の減少は2週ぶり。1日当たり2千~3千人台で推移し、1週間を通じて前週の同じ曜日を下回った。一方、クラスター(感染者集団)は高齢者施設や医療機関を中心に70件発生し、前週から13件増加。倉敷市の高齢者施設で23人が感染するケースが2件発生した。

 各種指標では医療現場の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率が53.7%で、前週より9.3ポイント改善。重症者用の病床使用率も8.8ポイントダウンの14.7%となった。10万人当たりの療養者数は1295.7人で、前週(1568.5人)より272.8人減少した。全体のレベル判断は5段階のうち上から3番目の「レベル2」を維持する。

 県新型コロナウイルス感染症対策室は「数字上は減少しているが、クラスターも依然として多く、今後の動向は予断を許さない。適切な換気やマスク着用といった基本的な対策を徹底してほしい」としている。

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