香川知事 浜田氏が退任会見 「県民本位の県政を前進」

退任会見で3期12年を振り返る浜田知事

 4日で任期満了となる香川県の浜田恵造知事(70)は2日、県庁で退任記者会見を行い、3期12年の県政運営について「県民本位の県政を心掛け、着実に前に進めることができた。郷土発展に尽くす機会をいただいた県民に感謝したい」と語った。

 浜田知事は瀬戸内国際芸術祭の開催や「うどん県」プロジェクトといった観光、産業振興による人口減少対策をはじめ、高松空港を拠点とした国際線開拓、豊島の産業廃棄物処理事業などに力を注いだ。会見では任期中の印象的な出来事として「上海便の空路開設で、最初の機体が高松空港に着陸した時の感動は忘れられない」と振り返った。

 退任後については「これまでとは違う立場から、四国への新幹線延伸や四国遍路の世界遺産登録の実現などに貢献していきたい」と述べ、新知事となる池田豊人氏(61)には「選挙戦で県民に約束した政策を実現させてほしい」とエールを送った。

 浜田知事は観音寺市出身で東京大法学部卒。大蔵省(現財務省)の官僚を経て2010年の知事選で初当選し、14、18年と当選を重ねた。

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