シャインマスカット念願の初出荷 上越市のカネコ農産 市内でブドウ収穫作業

 上越市内のブドウ栽培地では収穫作業が行われている。このうち同市上千原のカネコ農産(金子昭榮代表)は3年がかりで育ててきた「シャインマスカット」を初出荷。予想以上の豊作と品質に喜び、実りの秋を実感している。

カネコ農産で初収穫を迎えたシャインマスカット。金子祐樹さんも「3年間の苦労が報われた」と品質に太鼓判を押す(2日撮影)

 同社の金子祐樹さん(36)は3年前、新しい農作物を育てようと、近隣のさまざまな農家を見学。その中で特に需要があり、人気のシャインマスカットに着目した。ビニールハウス1棟で10本の木を育て、今年8月24日ごろに初出荷を迎えた。
 2年前の記録的大雪ではビニールハウスがつぶされないよう小まめに除雪、今年も天候不順の影響が出ないように腐心してきた。そのかいあって今年は250房ほどが出荷できる見通し。祐樹さんによると、栽培を支援してきた人も「初出荷でこれだけの数がそろうとは」と驚かれたという。
 色、味わい、粒のそろい、大きさとも上々だが、旬が短いため早めの購入を呼び掛けている。祐樹さんは「上越産のシャインマスカットがおいしいと知ってもらえるよう、思いを込めて育てている。来年以降も、より良いものを目指していきたい」と話した。同社のブドウはJAえちご上越の農産物直売所「あるるん畑」(上越市大道福田)で購入できる。

© 株式会社上越タイムス社