がん患者 悲願の支援冊子 本県版ようやく来年3月完成

本県版「がんサポートブック」に患者の声を反映してもらおうと、県庁を訪れて要望などを提出した池上誠さん(右端)。舌がんの影響で声を出せないため、パソコンに打ち込んで思いを訴えた

 2人に1人がかかるといわれる、がんの療養を支える本県版の冊子「がんサポートブック」の作成が進んでいる。同冊子は全国の9割近い都道府県で既に発行され、患者らに地域の病院や公的支援などの情報を提供。本県では当事者らでつくる団体・宮崎がん患者会ネットワークが要望を続けてきた。訴えがようやく実を結び、同団体理事長の池上誠さん(53)=日南市上平野町=は「がんになり、まず困るのが情報。患者や家族に寄り添う冊子にしてほしい」と願っている。

© 株式会社宮崎日日新聞社