NASA「アルテミス1」9月4日に予定されていたSLSの打ち上げを再び延期

【▲ NASAの新型ロケット「SLS」初号機。現地時間2022年9月3日朝撮影(Credit: NASA/Joel Kowsky)】

アメリカ航空宇宙局(NASA)は日本時間9月4日、米国フロリダ州のケネディ宇宙センターで同日に予定されていた「アルテミス1」ミッションの打ち上げを中止・延期しました。

NASAによると、無人の新型宇宙船「Orion(オリオン、オライオン)」を搭載した新型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」初号機は、日本時間2022年9月4日3時17分(米国東部夏時間9月3日14時17分)から2時間のウィンドウ内に打ち上げられる予定でした。しかし、発射台基部とコアステージ(第1段)のエンジンセクションをつなぐ配管の接続部分で発生した液体水素の漏洩を止めることができず、日本時間9月4日0時17分頃に打ち上げを中止・延期する判断が下されました。

アルテミス1はSLSおよびオリオンの無人飛行試験にあたるミッションで、オリオンは月周辺を飛行した後、打ち上げから4~6週間ほど後に地球へ帰還する予定です。また、SLS初号機には日本の「OMOTENASHI」と「EQUULEUS」など、10機の小型探査機も相乗りしています。

当初、SLS初号機は日本時間2022年8月29日に打ち上げが試みられましたが、コアステージに4基搭載されているエンジンの1基を予定通りに冷却することができなかったため、打ち上げが延期されていました。新たな打ち上げ予定日は発表され次第、改めてお伝えします。

関連:NASA「アルテミス1」SLSの打ち上げ予定日を日本時間9月4日に再設定

Source

  • Image Credit: NASA/Joel Kowsky
  • NASA \- Artemis (NASA Blogs)

文/sorae編集部 速報班 - 2022年9月4日0時45分

© 株式会社sorae