大規模水害に備え水防訓練 350人が連携を確認 小山市など

転覆車両を使った救助訓練

 【小山】台風や集中豪雨などの大規模水害に備える市水防訓練が3日、小山総合公園近くの石ノ上河川広場で行われた。

 小山、下野両市と野木町、茨城県結城市の消防団、小山署、民間企業など計20団体から約350人が参加し、有事の際の連携を確認した。大規模な水防訓練は3年ぶり。

 線状降水帯によって県内全域に大雨警報が発令され、市内を流れる河川の水位が上昇したなどと想定して実施。浅野正富(あさのまさとみ)市長を本部長とする災害対策本部を設置し、情報伝達や住民らの避難誘導、土のうを積む訓練などを行った。転覆した車両からの救出訓練も行われた。

 浅野市長は「自然災害はいつでも起こる可能性がある。対策をしっかりとし、関係機関との連携強化と災害対応力の向上が必要」と話していた。

土のうを積む消防団員たち
土のうを積む消防団員たち

© 株式会社下野新聞社