【教えてサーカス よう太が聞く】ゾウとどうやってコミュニケーションをとるの?

ジョーさん

 サーカスでは2頭のゾウが登場する。世話やコミュニケーションはどうやっているの。

 2頭ともアジアゾウの雌で、名前は「カンムーン」と「カンマイ」。ともに18歳で、3年前にラオスからやって来た。私はカンムーンの調教とともに、餌やりなどの世話を担当している。

 餌は牧草や果物などで、1日に食べる量は100キロにもなる。その分大量に出るふんの片付けも大切な仕事。また、大きな体を1日2回、たわしなどを使ってこすりながら洗っている。世話はとても大変だが、食事や体を洗った後に耳をパタパタと揺らしているご機嫌な姿はとてもかわいくてやりがいも感じる。

 ゾウは頭のいい動物で、人の言葉が理解できる。パフォーマンスの指示はもちろん、日々のコミュニケーションも言葉を使って行うことが多い。ショーを成功させるためにも、毎日言葉をかけたり触れ合ったりして、信頼関係を築いていくことが大切だ。〈ジョーさん(47)=ゾウの調教担当〉

=おわり

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