食料など無償提供 長崎「みんなの食堂」2回目開催

キーマカレーを来場者に配布する実行委スタッフ=長崎市立図書館

 コロナ禍や物価高騰などで苦しんでいる人たちを支えようと、市民有志でつくる「長崎おとな食堂実行委員会」は4日、長崎市内で、食料品や生活用品を無償提供する「みんなの食堂」を開催した。
 今年4月に続き2回目。会場の同市立図書館多目的ホールには、協力団体や市民が提供した米などの食料、食器、生理用品、靴、かばんなどが並べられ、エコバッグを持った親子連れらが多数訪れた。
 NPO法人ちゅーりっぷ会「長崎ダルク」は持ち帰り用のキーマカレー150食を手作りし、来場者にお茶と一緒に配布。専門家による生活、法律相談もあった。
 実行委スタッフで、西彼長与、時津両町のひとり親家庭を支援している医師の下村千枝子さんは「ひとり親のお母さんは非正規の仕事の人が多く収入が安定しない。物価高で将来への不安が大きい」と話した。代表世話人の鳥巣シオリさんは「今後も3カ月に1回のペースでみんなの食堂を開きたい」としている。


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