SNSの誹謗中傷にレッドカード! 宇都宮東署と栃木SCが啓発活動

啓発グッズを配る署員ら=4日午後、宇都宮市清原工業団地

 交流サイト(SNS)上の誹謗(ひぼう)中傷をなくそうと、宇都宮東署とサッカーJ2栃木SCは4日、宇都宮市清原工業団地の県グリーンスタジアムで啓発活動を行った。

 アスリートや芸能人などへの誹謗中傷が社会問題となり、今年7月には侮辱罪の法定刑が引き上げられた。栃木SCでもSNSでチームや選手を中傷するメッセージが年に数回届き、県警に対応を相談することがあるという。

 啓発活動には署員やチームスタッフら約10人が参加。スタジアムの北ゲートで、「SNS誹謗中傷レッドカード!」とプリントされたクリアファイル千枚と、ティッシュなどが入った啓発グッズ400セットを、観戦に訪れたサッカーファンに配った。

 同署生活安全課の佐藤裕介(さとうゆうすけ)係長は「言葉は人を傷つけるので、SNS利用の際は気を付けてほしい」と呼びかけた。

 栃木SCホームタウン担当の赤井秀行(あかいひでゆき)さん(37)は「一瞬の怒りで書き込んでしまうことはあると思うが、啓発活動を通じて少しでも改善されればいい」と話した。

広報活動を実施する宇都宮東署の署員ら=4日午後3時40分、宇都宮市清原工業団地

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