グラバー古写真など15枚を展示 三菱関係者との1枚も 長崎市民30日まで入園無料

公開が始まったグラバーの写真などを見つめる観光客=長崎市南山手町、旧グラバー住宅

 長崎市南山手町のグラバー園は1日、幕末から明治にかけて長崎などで活動したスコットランド人貿易商トーマス・グラバー(1838~1911年)の晩年を写した古写真など15枚の公開を旧グラバー住宅で始めた。
 15枚のうち2枚はグラバーに関係があると明らかになっている。1枚は三菱の顧問として活動していたグラバーが三菱関係者と写っている写真。もう1枚は、建築中の東京・富士見町の私邸が写っている。残り13枚の内容は調査中。
 長崎を観光に訪れた東京都文京区の大学生、田中彩瑛さん(19)は「建物だけだと暮らしていた人をイメージしづらいが、写真を見て、実際に日本で生活していたんだなと実感できた。日本のことを大切に思ってくれていたのかな」と話した。
 同園は、2021年12月にカナダの博物館が同市に寄贈したガラス乾板を調査。今回、より多くの人に見てほしいと複製などを展示した。長崎市民は30日まで同園の入場無料。


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