スーパー耐久ST-ZのCOROLLA SHIN-IBARAKI CSIRacingが第5戦を最後に突然の活動終了を発表

 ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第5戦『もてぎスーパー耐久 5Hours Race』の翌日となる9月5日、ST-Zクラスに参戦していたCOROLLA SHIN-IBARAKI CSIRacingが、第5戦を最後に参戦を終えると発表した。

 COROLLA SHIN-IBARAKI CSIRacingは、トヨタカローラ新茨城が運営するGR Garage水戸インターを母体としたチーム。C.S.I Racingとして2019年からスーパー耐久ST-4クラスに挑戦を開始すると、林テレンプSHADE RACINGやTOM’S SPIRITといった強豪チームと優勝争いを繰り広げ、2020年にはST-4のチャンピオンを獲得してみせた。

 2021年には体制を拡大し、リリースされたばかりのトヨタGRスープラGT4を投入してST-Zにも挑戦を開始。ST-4のトヨタ86との2台体制となり、僅差でST-4の連覇はならなかったが、第6戦岡山ではGRスープラGT4のST-Zでの初優勝も飾った。また86/BRZ Raceにも挑戦するなど、GR Garageならではのモータースポーツ活動を展開していた。

 そんなCOROLLA SHIN-IBARAKI CSIRacingは2022年はST-Zでの戦いに集中し、山崎学/坪井翔/細川慎弥/野中誠太のラインアップが走らせたGRGarage水戸インター GR SUPRA GT4で第3戦SUGOでは優勝。ランキングも3位につけていたが、第5戦もてぎを最後に、突然のシーズン途中での活動終了がアナウンスされた。

 チームはFacebookページのなかで「この度、諸事情により、トヨタカローラ新茨城のCSIRacingは、スーパー耐久シリーズ第5戦もてぎ大会をもって参戦を終了することとなりました」と綴った。

「初参戦してから4年半。シーズン途中での撤退、また急な報告となり、チームを応援して下さっている皆さま、並びに関係者の皆様のご期待に添う事ができず、大変申し訳ありません。これまでたくさんの応援メッセージや現地での声援、本当に本当にありがとうございました。一緒に戦ってくれたすべてのドライバー、メカニック、チームスタッフ、ありがとうございました」

 そんなチームにとってのスーパー耐久最後のレースとなった第5戦もてぎでは、ST-Zのポールポジションを獲得するも、エアコンのトラブルで酷暑のなかでの戦いを強いられ、追い上げをみせたものの4位という結果となった。

 チームのアナウンスにもあるように、活動終了の理由は“諸事情”とのことだが、第5戦もてぎのパドックでは、他にも今季限りで活動を終えるST-Zのチームがあるとも噂されている。

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