中山間地の課題解決へ ボランティア研修受講生募集 10日まで

 耕作放棄地の増加や里山の荒廃など中山間地域の農村が抱える課題の解決を図ろうと、県は17日と10月15日の計2回、宇都宮市の道の駅うつのみやろまんちっく村で「農村の未来を支えるボランティア研修」を初めて実施する。今月10日まで受講生を募集している。

 中山間地域の農村は、過疎化や高齢化の進行によりさまざまな課題が生じている。農村を維持していくため、地元の人たちと共に活動するボランティアの育成を図ろうと企画した。

 初回はNPO法人くまの木里の暮らし(塩谷町)の加納麻紀子(かのうまきこ)事務局長らが、県内の中山間地域が抱える課題などを解説する。2回目は、鎌などを使った手作業を安全に行うための実習を予定している。

 県農村振興課は「実際に地域の活動に参加し、活躍してほしい」と呼びかけている。

 参加無料で原則2回とも参加できる人に限る。定員は30人程度。時間はいずれも午前10時〜午後3時。メールか専用のフォームで事務局のNPO法人トチギ環境未来基地に申し込む。(問)同事務局0285.81.5373。

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