大型で強い台風11号の影響で、岡山県内は6日午前、強い風が吹き、鉄道や海の便で運休が発生するなど交通機関が乱れた。
岡山地方気象台によると、県内は5日夜遅くから風速15メートル以上の強風域に入り、6日午前10時現在の最大瞬間風速は真庭市久世19.5メートル、岡山市中心部18.7メートル、津山市18.3メートル、倉敷市8.7メートルなど。
JR西日本は山陽新幹線の計画運休を実施し、広島―博多間で始発から運転を取りやめ、新大阪―広島間は列車の本数を減らして運転した。在来線は、岡山―出雲市間を走る特急「やくも」が計画運休で始発から運休。他の列車はおおむね通常通りの運行となったが、津山線で午前5時50分ごろ、牧山―玉柏間で下り普通列車が倒木と接触し、牧山―岡山間で約1時間40分運転を見合わせた。
岡山駅で東京駅までの新幹線を待っていた会社経営の男性(51)=千葉市=は「帰省先の新見市から岡山駅までやくもに乗る予定だったが、運休になったのでレンタカーで移動した。新幹線は止まらなくて安心した」と話した。
海の便は、岡山と小豆島を結ぶフェリーが午前中の大半の便で運休。備前諸島や笠岡諸島を巡る航路などでも欠航が相次いだ。
道路関係では、岡山ブルーラインの蕃山―君津インター間が午前7時から強風で全線通行止めとなった。朝の通勤時間帯と重なり、日本道路交通情報センターによると、国道2号上り線で君津インターを先頭に同10時現在、約12キロの渋滞が起きた。
航空各社によると、岡山桃太郎空港を発着する国内3路線(東京、沖縄、札幌)は通常通り運行している。