日本維新の会 代表選候補者討論会 YouTubeまとめ

選挙ドットコムでは8月27日実施の日本維新の会代表選に関連して、候補者討論会をYouTube「選挙ドットコムちゃんねる」で生配信しました。

討論会イベントの様子をテキストにてお届けします。

出演:足立康史氏、馬場伸幸氏、梅村みずほ氏

Q. 参院選の振り返り、今後の改善策は?

足立氏:

参院選の結果は厳しく受け止めていまして、60点です。

候補者は少なくとも素晴らしい候補者でしたから、党としてのメッセージ、何がしたいのという強烈なメッセージを国民の皆様に伝えきることができなかった。

また、私たち自身もそれが明確でなくなっているのではないか。

馬場氏:

参院選では3つの目標がありました。

1つ目は改選議席6議席を倍増させると。これはギリギリクリア。

もう1つは比例票で野党第一党を目指すということ。立憲民主党を上回る得票を得られたのでまぁ合格点。

3つ目は重点選挙区に指定した選挙区の中で半分くらいが惜敗。私はこれは地力のなさと分析しています。選挙は競ったとき地力があるほうが勝つというのがセオリー。ギリギリのところでダメだったということはその地域で維新の地力が足りないということ。総合点でいうと60点くらいかなと分析してます。

梅村氏:

衆院選の勢いがありましたし、参院選は期待感が党内にあり、私も九州をメインに応援に行かせていただいた。

議席倍増、そして785万票という比例票を得られたにもかかわらず「やった!」という意識はなかった。理由の分析については地方議員がまだまだ足りてない。大阪とそれ以外で明確な違いが出てしまったので統一地方選は課題。首長がいないことも。

あとは候補者の気持ちをもっと早く乗せていきたい。最初は候補が自分の演説がこれでいいのか戦い方がこれでいいのか不安なまま選挙戦を迎えたこともあった。選挙戦本番を迎える前の教育システムを考えていく必要があるかと。

Q. 野党第一党への戦略は?

馬場氏:

若い方というのは基本的に無党派。その時々の政策を見てなるほど!いいな!と思った党を支持する移ろいやすい数字。これを高値でつかんでおくというのは非常に難しい。

5年前は維新の支持率は1%台でしたから。全国キャラバン、政策目安箱、オンラインサロンなど、今まで政党がやらなかったことを積み重ねてアピールするとともに幅広く意見を聞くということをやってきた。吉村副代表の活躍が両輪となって今の数字になっているのでは。

国政ではまだまだ少人数ですから高い目標を掲げながら是々非々路線をやっていく。そういう道を歩み続けるのが支持率アップ・キープに必要なこと。

梅村氏:

支持政党調査結果で一番大きな数字は63.8%の無党派層。4年前までは私も無党派層でした。若い方・女性は維新のウィークポイント。わからない、興味がないという方に振り向いていただきたい。私はロストジェネレーション世代で政治を諦めきっていた層だったが維新で政治が変わって目を覚ましていただいた。これを全国に持っていっても期待していただけると確信をしている。

全国キャラバンというようなものにも力を入れていきたい。市民と触れ合う機会を増やしたい。

サイバー上のコミュニティ。行くといっても難しいところもあるのでいろんなコミュニティ運営をし、そういうところからリクルーティングしていく。サポーターシステムなど、党員というのもいろんなレイヤーがあっていいと思う。

足立氏:

参院選をホップ・統一地方選をステップ・解散総選挙をジャンプと発表しているが、ホップでよろめいてしまっている。

大胆な党勢拡大に向けた何らかの措置が不可欠。空中戦、メディアを通したもっと強いメッセージ。維新が野党第一党を本当に目指すのであれば強烈なメッセージをもう1回政党として出す。ちょっとおかしいよねと言われるくらい。地道な活動だけでは極めて困難。

Q. 大阪都構想に代わる目標は?

足立氏:

「道州制」12年前おおさか維新の会が大阪都構想と言い出して、絶対できないと言われたが真面目にやって、僅差で2回破れましたが五分五分のところまでいきました。それが維新の戦い方なんですね。

私たちは野党第一党になって政権を取る前に憲法改正をやりたい。我々が野党第一党になったら直ちに憲法改正をやります。全部原案出してます。社会を変えるためには行政を変えないといけない。行政を変えることを忘れたら私は維新なんていらないと思ってる。原点に帰る。統治機構改革。

馬場氏:

「永田町の前例・慣例をつぶす事にチャレンジ!!」大阪都構想は大阪都にすることが目標じゃなかったんですね。統治機構改革の第一歩だった。大阪都構想ができなくても統治機構改革という山の頂上は諦めません。今歩んできた登山道は厳しすぎる。もう少し登りやすい道を探す。いっぱいネタはあると思います。

梅村氏:

「3度目の都構想 バックアップシティ構想 教育改革」2回目の否決というのは衝撃だった。3回目の都構想にチャレンジしたい。吉村知事が自分の在任中はやらないと言っているので他の都市でもマッチするところがあれば柔軟に。

災害などを考えるとバックアップシティ構想。首都機能を担える都市が日本海側にない。もっと増やそう。

教育改革も必須。日本人らしさが失われて弱体化しているのではないか。教育は維新が力を入れているところ。

Q. 数字音痴の選挙スタイル、変えないの?

馬場氏:

ずっと党内でも議論をしています。どういう人材をどこに投入するかは常に微修正を繰り返しているのですがそれがちょっと的を外しているのかも。さらなるトレーニングが必要。

梅村氏:

全国回って「大阪の政党でしょ」と言われることが多い。関西の中で見ても大阪と京都、兵庫と大阪などは両者が自分を誇りに思っている。大阪のイメージをいい意味で変えていかないといけないといけない。

また「男性が主体の政党なんでしょ?」というのも払拭できないと党勢を広げていくのは難しい。女性議員の中では最初は怖かったと言っている人もいる。狙うは無党派層。

足立氏:

今の執行部は次の解散総選挙で野党第一党になるのがプラン。次の解散総選挙までには政権を狙える力を。維新が拡大していけば自民が割れると思います。

Q. 政権交代したとき、総理大臣は誰ですか?

梅村氏:

「私」衆議院への鞍替えは検討します。初の女性総理は目指します。

馬場氏:

「馬場伸幸だと思う」歴代の総理を見ても努力しているし運もある。控えめに。

足立氏:

「維新の代表→野党第一党→総理」今回の代表選で勝った者が総理になる。

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