重度障害 今井さんと母 高鍋西中で講演

生徒に日常生活や今後の夢などを語る今井心子、総二郎さん

 川南町川南の今井心子(もとこ)さん(48)と、重度の障害がある長男総二郎さん(20)の講演は2日、高鍋町の高鍋西中(黒木倫徳(みちのり)校長、238人)であった。2人は3年生74人に日常生活やこれからの夢などを語った。
 3年生は10月の文化祭で持続可能な開発目標(SDGs)と人権をテーマに発表するため学習しており、その一環で2人を招いた。
 2人は、総二郎さんは食べたりお風呂に入ったりと生活の全てで人の助けが必要で、車いすなどさまざまな道具を使っていると説明。車いす利用者が予約なしでも乗降介助が受けられるようJR九州に要望したことなども紹介した。
 心子さんは「SDGsのどの分野でも自分に置き換えて考えることができる共感する力が大切」と訴え。総二郎さんは1人暮らしをしたいなどと夢を語り、「僕に会った時は声をかけてほしい」と呼びかけた。
 鳩野結さん(14)は「総二郎さんは自分たちと変わらないと思った。困っている人がいれば助けたい」と話した。

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