ドラレコが記録した映像 飛び込んできたイノシシと…あわや大事故

今月3日、広島・東広島市を走っていた車のドライブレコーダーの映像です。時刻は午後9時半ごろ。突然、ライトに何かが照らされました…。イノシシです。

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車は、一番大きなイノシシと衝突しました。運転していた女性は、「一瞬の出来事で、よける間もなかった」と話します。

車を運転していた女性
「車は全然、通っていなくて、事故のあとも全然、通らなかった。そんなに(スピードを)飛ばしてはないと思います。いつもの感覚で。本当に慣れている道なので…」

車には子ども3人を含む家族5人が乗っていましたが、幸い、けがはありませんでした。同乗していた夫が、事故の後、警察に通報しました。

映像からは、大きなイノシシ1頭と小さなイノシシ3頭ほどが確認できます。ぶつかったのは大人とみられるイノシシで、このあと、死んでいるのが確認されたということです。

山崎 有貴 記者
「車は、この辺りでイノシシとぶつかりました。道幅は車2台がすれ違えるくらいですし、急にハンドルを切って、避けるのは難しいように感じます」

現場周辺は片側1車線で、両わきを田んぼにはさまれていて、緩やかなカ―ブもありますが、事故があった場所は直線でした。

近くに住む人は…。
「3か月前には、ここでイノシシがはねられた。もう少し先で、排水溝のところでもイノシシがはねられた。街路灯があって明るければ早めに気付くということはあると思う(が無い)」

今回、イノシシと事故にあった車は、フロント部分が大きく破損…。事故の衝撃を物語っていました。

車を運転していた女性
「(車から)煙が出てきたので、エンジンをかけて走らせるのも怖くて。レッカーを呼んで、持って行ってもらった。イノシシは親子連れだったんじゃないかなと思っう。死んだのが親イノシシだったら、子どもはどうなるのかと思ったりもした」

夜間、道路わきから飛び出してくる動物との衝突事故は少なくありません。

こちらは6年前の映像です。安芸高田市の国道を走っていた車が突然、飛び出してきたシカと衝突しました。

また、12年前には、尾道市のしまなみ海道で車にはねられたイノシシに接触し転倒したとみられるバイクの男性が、後続車にひかれ、亡くなる事故がありました。

今回も一歩間違うと、大きな事故となっていた可能性があります。

警察は、▽ドライバーと動物がお互いに早く気付くために上向きライトを活用する、▽動物が出てきそうな道路ではあらかじめ速度を落とし余裕をもった走行する、▽ハンドルを切るのではなく、ブレーキで衝突を回避するなど、注意を呼びかけています。

― 取材に応じてくださった女性は、子を持つイノシシを死なせてしまったとたいへん心を痛めていました。車には3歳・5歳・7歳の子どもが乗っていて、あわやという状態でしたが、ハンドルを切らなかったことで大きな事故にならなかったのではないかと振り返っていました。

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