個性豊か 障害者らの絵画見て 県生涯学習センターで巡回展示

紅葉(右)など障害者による多彩な絵画が並ぶ会場

 「障害のある人のアートギャラリー」(岡山県主催)が6日、県生涯学習センター(岡山市北区伊島町)で始まった。岡山、備前市の福祉施設4カ所を利用する知的、身体障害者らが自然風景や名画などをモチーフにした個性豊かな絵画42点を披露している。16日まで。

 障害者への理解促進を狙いに展開する巡回展示の一環。腕が不自由な80代の男性が口に筆をくわえて描いたという紅葉は燃え上がるような色使いが目を引く。黒いフェルトペンで描いた名画「モナリザ」の模作は不敵な笑みが印象的。点字を打った紙にカラフルな絵の具をちりばめた意欲作も並ぶ。

 「いんべ通園センター」(備前市伊部)の米山真花・生活支援員(25)は「言葉をうまく話せない利用者も多く、絵画は自己表現できる楽しい活動の一つ。たくさんの人に見に来てほしい」としている。

 同ギャラリーは8月の岡山桃太郎空港(岡山市北区日応寺)での展示に続いて2回目。来年2月にはきらめきプラザ(同南方)で第3回を開く予定。

 入場無料。問い合わせは県障害福祉課(086―226―7343)。

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