岡山ブルーライン7時間通行止め 台風11号 鉄道や海の便も運休 

岡山ブルーラインの全線通行止めで渋滞する国道2号=6日午前11時7分、君津インターチェンジ付近(画像の一部を加工しています)

 大型で強い台風11号は6日昼前、岡山県内に最接近した。午前を中心に強い風が吹き、道路が通行止めとなったほか、鉄道や海の便で運休が発生するなど交通機関が乱れた。

 岡山地方気象台によると、県内は風速15メートル以上の強風域に入り、6日午後6時までの最大瞬間風速は真庭市久世19.5メートル、奈義町18.8メートル、岡山市中心部18.7メートル―など。

 道路関係では、岡山ブルーラインの蕃山―君津インターチェンジ(IC)間の全線が午前7時から約7時間、強風で通行止めとなった。朝の通勤時間帯と重なり、日本道路交通情報センターによると、国道2号上り線で君津IC付近を先頭に最大で約16キロ渋滞した。

 JR西日本は山陽新幹線の計画運休を実施。広島―博多間で始発から午後4時ごろまでの運転を取りやめるなどした。在来線は、特急「やくも」が計画運休で始発から運転を中止。他はほぼ通常通りだったが、津山線で午前5時50分ごろ、下り普通列車が倒木と接触し、牧山―岡山間で一時運転を見合わせた。

 岡山駅で東京行きの新幹線を待っていた会社経営者(51)=千葉市=は「帰省先の新見市から岡山駅までやくもに乗る予定だったが、運休のためレンタカーで移動した。新幹線は止まらなくて安心した」と話した。

 海の便は、県内と直島、小豆島を結ぶフェリーが朝から夕方にかけて欠航。笠岡諸島や日生諸島への航路は終日運休した。

 航空各社によると、岡山桃太郎空港を発着する国内3路線(東京、沖縄、札幌)は通常通り運航した。

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