GTA、第5戦鈴鹿でのドライビングモラルハザード制度の通達一覧を発表。2台が第6戦で4グリッド降格

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは9月6日、第5戦鈴鹿を追えてのGTAドライビングモラルハザード制度の通達一覧、ドライビングモラルハザード防止制度のペナルティポイント表を発表した。9月17〜18日に開催される第6戦SUGOでは2名のドライバーが公式練習後半1時間の参加が禁止されたほか、ペナルティポイント累積にともない4グリッド降格となっている。

 GTAドライビングモラルハザード防止制度は、「レースの観客に対し、プロフェッショナルなドライビング・バトルを見せ魅力的なスーパーGTレースを構築する」、「不必要なレース中断を防止し、面白いレースを演出する」、「ドライバーにとって、すべてのレースの規範となるスポーツマンシップを構築する」、「観客を含むレース関係者すべての安全性をより高く確保する」ことを目的としている。

 制度内では危険なドライブ行為や接触で相手をスピンアウトさせる行為、黄旗中のスピン、安全確認義務違反、青旗無視などさまざまな項目に応じて罰則ポイントが課され累積するが、累積の罰則ポイントにともない下記のペナルティが発生する。

累積ポイント4:次回出場競技会の公式練習(後半の1時間)参加禁止
累積ポイント6:次回出場競技会の公式練習(後半の1時間)参加禁止かつ決勝レースのスターティンググリッドで4グリッド降格
累積ポイント8:次回出場競技会の公式練習(終日)参加禁止かつ決勝レースのスターティンググリッドで8グリッド降格
累積ポイント10〜:次競技会のレース参加拒否以上

 今回発表されたドライビングモラルハザード制度の通達一覧、ドライビングモラルハザード防止制度のペナルティポイント表は、8月27〜28日に行われた第5戦鈴鹿をうけてのものだが、下記の通達が出されている。

#30 上村優太(8月27日公式練習)
ペナルティポイント 2(コース上での車両停止)

#56 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(8月28日決勝)
ペナルティポイント 2(T18で#88に追突し追い越しをした)

#23 松田次生(8月28日決勝)
ペナルティポイント 2(T8で#88への接触行為)

#56 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(8月28日決勝)
ペナルティポイント 3(FCY中T16で#7を追越した)

#16 大湯都史樹(8月28日決勝)
ペナルティポイント 1(ピットアウト後T1で走路外にはらみ#23をコース外へ追いやった)

 上記の通達にともない、ペナルティポイント表が発表されているが、累積ポイントが6になったオリベイラ、累積ポイントが7になった松田次生の2名のドライバーが次戦SUGOでの公式練習の後半1時間への参加が禁止された。また、ふたりは公式練習の後半1時間への参加が禁止されるとともに、決勝での4グリッド降格が決まっている。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

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