「鎌倉殿」和田義盛も祈願の伝承 大和・薬王院、12年に1度の全開帳

本尊全開帳に合わせて行われた双盤念仏=大和市上和田の薬王院

 神奈川県大和市上和田にある浄土宗信法寺の別院・薬王院で6日、12年に1度の寅(とら)年に本尊・薬師如来坐像(ざぞう)を納めた厨子(ずし)の扉を全て開ける「全開帳」が始まった。9日まで。

 金色の本尊を前に、住職による読経に合わせて保存会が鉦(かね)2個を1組とした双盤鉦(そうばんがね)と太鼓を打ち鳴らし念仏を唱える双盤念仏が行われた。境内に立てられた回向柱には、本尊に結ばれた紅白の綱が張られた。参拝者は新型コロナウイルスの感染収束などを願って手を合わせた。

 薬師如来は、鎌倉幕府の御家人和田義盛が目を患って祈願して治癒した伝承があり、自治会関係者が薬効があるとされる芽ショウガを8日まで販売している。

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