7日(水)の天気 元台風の影響残る 北海道は晴れても暴風や高波警戒 東日本は激しい雷雨で大雨のおそれ

 台風11号は、きのう6日(火)夜、日本海北部で温帯低気圧に変わった。きょう7日(水)は日本付近から遠ざかっていき、北日本や西日本では天気の回復する所が多いが、北海道では、引き続き暴風や高波に警戒・注意が必要だ。
 また、東日本では、あす8日(木)にかけて大気の状態が不安定になり、東海や関東甲信では、局地的に雷を伴った激しい雨が降り、大雨のおそれがある。

晴れ間が戻っても油断禁物 北海道は暴風・高波警戒

 台風から変わった低気圧は、次第に日本付近から遠ざかり、大陸からは比較的乾いた空気が入ってくる。このため、西日本や北日本は、日本海側を中心に青空の広がる所が多くなる見込み。ただ、北海道の日本海側では、朝をピークにまだ風が非常に強く吹き、海は大しけの所がある。北海道は日本海側を中心に暴風や高波に警戒・注意するとともに、北陸や東北の日本海側でも、高波に注意が必要だ。

東日本は雨が降りやすい 東海や関東甲信は激しい雷雨も

 東日本から東北南部にかけては、暖かく湿った空気が流れ込む影響などで、あす8日(木)にかけて、大気の状態が不安定になる見込み。
 特に、東海から関東甲信にかけては、きょうの午後からあすの午前中にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所があり、局地的には猛烈な雨の降るおそれもある。
 落雷や突風などに注意するとともに、短時間の大雨による道路の冠水や低い土地の浸水、土砂災害などにも注意や警戒が必要だ。

日本海側の猛暑はおさまるが、広く30℃を超える真夏日に

 きのうは台風に吹き込む南風のフェーン現象で、北陸を中心とした日本海側で体温を軽く超えるような猛暑となったが、今朝も南風の影響が残り、関東周辺を中心に最低気温が25℃を下回っていない所がある。
 きょうの日中は、体温を超えるような猛暑はないが、西日本では最高気温が30℃を超える所が多く、東日本・北日本でも30℃前後まで上がる見通し。西日本や北海道・東北北部は湿度が低めで、秋を感じるカラッとした暑さだが、曇りや雨で湿度が高めの東北南部から東日本はムシっとした暑さで、体感は大きく変わりそうだ。

(気象予報士・海老原美代子)

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