ドゥカティ2台のデッドヒート。バスティアニーニ「最終コーナーで勝ちたかったけど、その前にミスをした」/MotoGP第14戦サンマリノGP

 9月4日、MotoGP第14戦サンマリノGPの決勝レースがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、MotoGPクラスでフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝し、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が2位となり、来季のチームメイトとなるふたりのワン・ツー・フィニッシュとなった。

 5番グリッドからスタートしたバニャイアは、素晴らしいスタートを切るとトップグループを追走し、2周後には首位に浮上。その後ろをマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)が追う展開となった。

マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2022MotoGP第14戦サンマリノGP

 レース中盤、3番手からレースをスタートしたバスティアニーニがビニャーレスをオーバーテイク。バスティアニーニはバニャイアとのギャップを縮めていき、デッドヒートの末わずか0.034秒差でチェッカーフラッグを受け、ドゥカティライダーが1位と2位を奪った。

 今回の勝利は、バニャイアにとってMotoGPキャリア通算10勝目、今シーズン6勝目となった。さらにバニャイアは、ドゥカティにとって初めてのMotoGPで4連勝を達成したライダーとなり、ドゥカティ史にその名を刻んだ。

 今回の勝利により、ライダーズランキングで、バニャイアは首位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)と30ポイント差で2位に浮上。バスティアニーニは合計138ポイントを獲得し、ランキング6位から4位に浮上した。

フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2022MotoGP第14戦サンマリノGP

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:優勝
「今日は本当にタフなレースだったよ。レース序盤はグリップが不足していて、プッシュすることができなかった。マーベリックがすぐ後方に迫っていたから、この状況で彼を抑え込んでオーバーテイクを阻止するには、ハードブレーキをかけるしかなかったんだ。燃料が減り始めてからはグリップが改善し、ペースを取り戻して、最後までプッシュすることができたよ」

「ライダーズランキングでは、クアルタラロと30ポイント差に迫ることができたが、チャンピオンシップの厳しい戦いはまだ続くので、ミスをすることは許されない。今後も、ひとつひとつのレースに集中しなければいけないね」

エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2022MotoGP第14戦サンマリノGP

■エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/決勝:2位
「レース序盤はタイヤが完璧な温度まで上がらず、バイクのフィーリングがおかしかったんだ。中盤以降はフィーリングが戻ってきて、プッシュできるようになったんだ。最後まで全力を尽くし、まずは14コーナー、そして最終コーナーで勝ちたかったけれど、その前にミスをしてしまった」

「さらにフィニッシュラインではペッコがドアを閉じてしまって、どうすることもできなかったんだ。このカラーリングで、このような特別なサーキットで表彰台に上がれたことはとても素晴らしいよ」

エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2022MotoGP第14戦サンマリノGP
エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2022MotoGP第14戦サンマリノGP

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