木下大サーカス岡山公演が閉幕 59日間で18万人に夢と感動

最終公演のフィナーレで客席に別れのあいさつをする出演者たち

 岡山市北区北長瀬表町、岡山ドーム東隣特設会場で開催していた「木下大サーカス岡山公演」(山陽新聞社主催)は7日、閉幕した。1902年の創業から120年を迎えた節目の年の地元公演は6月26日に開幕。新型コロナウイルス下にありながら、公演のあった59日間で延べ約18万人が足を運び、夢と感動あふれるステージを満喫した。

 最終日は2回の公演があり、平日にもかかわらず、開演前から観客が入り口近くに列を作った。花形演目の一つ、空中ブランコのほか、ホワイトライオンやゾウの動物ショー、積み上げた椅子の上で倒立する七丁椅子、巧みな演出のジャグリングなどが披露され、観客を魅了した。フィナーレでは出演者がステージに現れて手を振ると、赤テントは大きな拍手に包まれた。

 父親と訪れた同市立清輝小2年の児童(8)は「ジャグリングは技だけでなく、笑いもあって楽しかった。次に岡山に来た時も、また見たい」と笑顔だった。

 最終日の1回目の公演に先立ち、ステージ上では山陽新聞社の日下知章専務が「長引くコロナ禍で疲弊した地域に元気と感動を与えていただきました」と、木下サーカスの木下唯志社長に感謝状を贈った。

山陽新聞社の日下知章専務(右)から感謝状を受け取る木下唯志社長

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