太平洋戦争が始まった1941(昭和16)年、宮崎市の第一宮崎国民学校(現・宮崎小)に1期生として入学した同級生でつくるグループが、戦争の悲惨さを伝えるため約20年間にわたり制作してきた文集の最終号を発行した。ロシアのウクライナ侵攻など世界情勢が不安定な中で平和の尊さを改めて感じているが、会員の高齢化が進み、米寿を迎えるタイミングで筆を置くことを決断。代表の那須啓人(ひろと)さん(88)=宮崎市=は「戦争が繰り返されないよう、われわれの体験を後世に伝えたい」と願っている。
「戦争はむなしく愚か」 宮崎小同窓生体験談文集20年、米寿迎え「最終号」
- Published
- 2022/09/08 06:00 (JST)