先日、アーセナルからバルセロナへの移籍が決定したエクトル・ベジェリン。実に11年ぶりの古巣復帰となった。
今回は『Planet Football』から「バルセロナへ復帰することになった生え抜き選手8名」をご紹介しよう。
エクトル・ベジェリン
2011年、まだユースでプレーしていた時代にアーセナルへと移籍していったベジェリン。ドゥビュシが怪我で長期離脱したことをきっかけに右サイドバックのポジションを掴み、長く中心選手として活躍した。
しかしミケル・アルテタ監督の下で出番を失い、昨季はレアル・ベティスへとローン移籍。今夏は復帰するも戦力外の扱いとなり、契約が解除されてバルセロナに戻ってくることになった。
アダマ・トラオレ
昨季ウォルヴァーハンプトンからバルセロナへとローンで復帰していたアダマ・トラオレ。2015年にアストン・ヴィラへと移籍するまではバルセロナでプレーしており、しかもアカデミー「ラ・マシア」から育った生え抜きの選手であった。
細身のウイングだった彼はプレミアリーグでムッキムキの筋肉を身に着け「重戦車ドリブラー」に変貌。新たな姿でスペインへと凱旋することになったが、古巣復帰はそれほど成功することはなく、完全移籍のオプションは行使されることはなかった。
ジェラール・ピケ
ピケがマンチェスター・ユナイテッドでプレーしていたことは誰もが知っている。アカデミー時代にイングランドへと渡り、アレックス・ファーガソン監督の指導を受けた。リオ・ファーディナンドやネマニャ・ヴィディッチの牙城は崩せず、後に復帰してブレイクした。
ウェイン・ルーニーは後に「ピケはアウェイのボルトン戦で苦しんだ。ファーガソン監督はあれで彼のフィジカル能力がプレミアリーグに適合しないと考えたのだろう」と振り返っている。
ジョルディ・アルバ
2005年、ジョルディ・アルバは「体が小さすぎる」という理由でバルセロナのアカデミーから放出されることになった。その一方でリオネル・メッシには成長ホルモンが与えられていたわけだが…。
ただそこでアルバは何も諦めず、バレンシアへと移籍してから大ブレイク。2012年にはバルセロナの間違いを認めさせるように7年ぶりの古巣復帰を決断し、それからは奇しくもリオネル・メッシに何度もアシストを提供している。
セスク・ファブレガス
バルセロナのユース時代にアーセン・ヴェンゲル監督の誘いを受け、アーセナルへと移籍したセスク。若くしてプレミアリーグでデビューを果たし、10代でキャプテンマークを巻いた。そして2011年にバルセロナへと戻ってきた。
しかしチャビやイニエスタがいた中盤には入り込めず、ワントップでも起用される状況に。3年後にはイングランドへと戻り、チェルシーで活躍。プレミアリーグ優勝と成し遂げた。
ルイス・ガルシア
バルセロナの下部組織で育成されたものの、トップチームに上がってからは4回ものローン移籍を経験。そして2002年にはアトレティコ・マドリーへと完全移籍したが、それから1年後にバルセロナが買い戻している。
結局その1年後にはリヴァプールへと売却されることになったものの、イングランドではいきなりUEFAチャンピオンズリーグの優勝を経験することに。
エリック・ガルシア
2017年にバルセロナの下部組織を離れ、マンチェスター・シティに移籍したエリック・ガルシア。プレミアリーグで出番を手にし始めたと思えば、契約延長を拒否して2020年にバルセロナへと復帰してきた。
まるでジェラール・ピケの再来ともいうべき道を進んだ彼に対し、チャビ・エルナンデス監督は非常に高い評価を与えているようだ。
ジェラール・デウロフェウ
バルセロナの下部組織では「天才アタッカー」として名を馳せていたデウロフェウ。トップチームに昇格してからはなかなか出番を得られず、2015年にエヴァートンへと去っていった。
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プレミアリーグでの活躍が評価されて2年後に買い戻されるも、わずか半年でワトフォードへと移籍。結局バルセロナのトップチームでは12試合しかプレーできなかった。