ハート形の立体載せるデザインで頂点に 横浜デザイン学院、ファッション甲子園で優勝

優勝の賞状を手にし笑顔の茂木さん(右)と秋濱さん=青森県・弘前市民会館(横浜デザイン学院提供)

 第21回全国高校ファッションデザイン選手権「ファッション甲子園2022」で、横浜デザイン学院(横浜市西区)高等課程ファッション専攻2年の茂木楽真さん(16)と秋濱優奈さん(17)のチームが優勝した。学校としても神奈川県勢としても初優勝という。

 同甲子園はファッション界を担う人材の育成・発掘を狙いに、青森県などが中心になって実行委員会を構成し毎年開催している。

 今回は33都道府県83校から2108点の応募があり、県内からは唯一、横浜デザイン学院のチームが1次審査を通過。8月28日に弘前市民会館で21校33チームが最終審査を競い、見事頂点に輝いた。

 作品のタイトルは「単細胞な…」。自分たちで染めたさまざまな生地を使い、大きな球体の上にハート形の立体をいくつも載せる斬新なデザイン。審査員からは、赤一色の中にも濃淡や立体感をうまく表現し、着ぐるみになりかねないデザインをファッショナブルに仕上げたと評価されたという。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、観客を入れたファッションショー形式は3年ぶりだった。デザイン画と衣装制作を手がけた茂木さんは「夏休みのすべてを費やして制作したかいがありました。ありがとうございます」。最終審査進出に伴いモデルを引き受け、制作の手伝いもしてきた秋濱さんは「楽真を信じてランウェイを歩いてよかった」と喜びを語っていた。

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