5分の時間に閉じ込められた男子高校生 青木柚、坂ノ上茜出演 映画「神回」公開決定

新たな才能を発掘する新プロジェクト「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」で第1回製作作品に選ばれた、中村貴一朗監督作「神回」が、2023年夏に劇場公開されることが決まった。

「神回」は、高校の夏休みに教室で出し物の打ち合わせをする、文化祭実行委員の樹(青木柚)と恵那(坂ノ上茜)の物語。打ち合せを始める2人だったが、5分後には打ち合せを始めたはずの5分前へ戻ってしまうことに樹だけが気づく。5分間のループに陥った樹は何とかその状況から抜け出そうと奮闘するが、なかなか脱出することができない。数えきれないほど同じ5分間を繰り返していくうちに樹の精神は混乱を極め、物語はあらぬ方向へ加速していく。

主人公の樹を演じるのは、NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」に出演した青木柚。同級生の恵那役を、自主制作映画「愛ちゃん物語」で主演を務めた坂ノ上茜が務める。

「タイムループもの」という数多くの作品が存在するジャンルに挑み、凡庸な青春ストーリーにとどまらず、学校という閉鎖空間の中で人間のさまざまな感情をあぶりだした脚本が、「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」の特別審査員を務めた足立紳(監督・脚本家)ほか、多くの審査員から絶賛された。監督・脚本は、プロジェクションマッピングやドローン撮影などの先端技術を駆使した映像表現を得意とし、短編「GUNKANJIMA -Traveler in Time-」が国内外の映画祭で評価された中村貴一朗が務める。

「MOTION GALLERY」でのクラウドファンディングも実施されている。

中村貴一朗監督らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■中村貴一朗監督
“長編映画を撮る”ということをずっと追い求め続けて、それがもはや祈りにも近い感情に変わり始めた頃、ついに本作『神回』でクランクインを迎えることができました。撮影の日々は筆舌に尽くし難い夢のような時間の連続でした。この時間が永遠に続けばいいのに、終わってほしくない、と思いながらもそんな奇跡のような時間は一瞬で過ぎ去り、今は編集プロセスに立ち向かっています。早く本作を観客の皆様に観ていただきたくソワソワしています。
本作は、観客の皆様が何歳であろうとも“物語が人生に絡みついてくる”刺激的なエンタテインメント作品を目指しています。この体験を早くスクリーンで提供できるよう日々精進していきます。引き続きよろしくお願いいたします。

■青木柚/沖芝樹役
初めて脚本を読ませていただいた時、恋愛やタイムループという仕掛けとしての面白さはもちろん、ループする事によって、徐々に人間の欲や本能、内面の揺らぎが浮かび上がってくる叙情的なストーリーに心掴まれたのを覚えています。
ひとつの役柄でここまで様々なシュチュエーションに対峙する事はあまり無かったので、とても新鮮で、アトラクションのような撮影でした。
爽快感の中に漂う人間味、切なさ。新感覚の青春映画です。是非劇場でご覧ください。

■坂ノ上茜/加藤恵那役
今年27歳になる私が、高校生役をやっても大丈夫なのか?!と一瞬心配しました(笑)

だけど、いざ現場に入るとそんな心配も忘れてしまうほど、とにかく必死で青春を感じる日々でした。

この作品を初めて読んだ時、タイムループに陥った樹のように一緒に巻き込まれている感覚になり、展開にドキドキしていたのを覚えています。

読み終えた後も、この作品が好きだなと素直に思いました。そんな作品に関わらせてもらうことができてすごく嬉しかったです。

公開まで少し先になりますが、楽しみにしていてくださいね!

【作品情報】
神回
2023年夏 新宿シネマカリテほか全国公開
配給:東映ビデオ
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