大潟区潟町に保護猫ハウスがオープン 保護動物幸せに 地域の茶の間目指す 柳澤さん夫婦が運営

 保護猫ハウス「猫やなぎ」が3日、大潟区潟町にオープンした。保護猫5匹の姿を見ながら、休憩や喫茶を楽しむことができる。営業時間は午後1時から同6時まで。不定休で利用料300円。

柳澤さん夫婦が保護猫ハウスをオープンした(写真は夫の龍磨さん)

 同地域に住む柳澤龍磨さん(38)、宣子さん(39)夫婦が取り組むボランティア活動の一環。2人は昨年、病気やけがをした2匹の猫を保護。世話や引き取り先を探す体験を通じ、「保護動物を幸せにしなくては」との思いに至ったという。このうち1匹は自宅で飼い、もう1匹は今年3月に里親が決まった。地域にはまだ保護が必要な猫がいるため、保護ハウスの設置を志した。
 上越地域で動物保護活動を展開する「しっぽのなかま上越」の助言・協力を得ながら、6月には新たに5匹の猫を保護。親族が住んでいた空き家を活用し、同日のオープンを迎えた。5匹はまだ緊張状態のため、対面はケージ越し。龍磨さんは「少しずつ人に慣らしていき、いずれは部屋に放せたら」と話す。
 同日は大潟ライオンズクラブから、餌や猫砂の贈呈が行われた。縄一昭会長(76)は「高齢者の居場所としての役割も期待。若い力で頑張ってもらいたい」とエールを送った。

大潟ライオンズクラブの縄会長(中央)から、龍磨さん(左)へ備品が贈呈された

 龍磨さんは「来た人同士で交流の輪が広がる『みんなの茶の間』を目指したい。まずは5匹の幸せが第一。里親探しを続け、ありのままに受け入れてくれる新しい家族のもとに行ってほしい」と願っている。

保護猫とはケージ越しに交流できる

 定休日や場所などの問い合わせは柳澤龍磨さん(電090・5785・2035)へ。

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