パン好きもびっくり? 福井県のパン店が地元の「わさび昆布」で作った毎日売り切れの新メニュー

奥井海生堂の「わさび昆布」やマヨネーズを自家製フランスパンに挟んだ商品=9月7日、福井県敦賀市津内町3丁目の「酵母の工房パナショー」

 北陸新幹線の福井県内開業に向けて昆布を使った新名物を作ろうと、福井県敦賀市津内町3丁目のパン店「酵母の工房パナショー」が、同市の昆布加工販売「奥井海生堂」の「わさび昆布」を使った商品を開発し販売している。自家製フランスパンにレタスやマヨネーズと一緒に挟み、さわやかな味わいになっている。

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 昆布は江戸時代、北前船によって敦賀に荷揚げされ一大集荷地となったゆかりがあることから発案。酵母の工房パナショーの那須由紀代さん(65)が試作して奥井海生堂の奥井隆社長に食べてもらい、商品化することになった。

 風味豊かなフランスパンに挟まれた、つんとした辛みのわさび昆布と酸味の少ない特製マヨネーズは相性が抜群。レタスは新鮮でシャキシャキした食感になっている。

 8月末から1日30個限定で販売を開始し、ほぼ毎日売り切れているという。那須さんは「商品を通して子どもから大人まで改めて昆布に親しんでほしい」と願っている。

 1個367円(税込み)。問い合わせは酵母の工房パナショー=電話0770(22)5241。

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