10月1日に開幕する「いちご一会とちぎ国体」に先立ち、10日から会期前競技が宇都宮市など栃木県内4市町で始まる。水泳や体操など4競技で、参加する選手・役員は約3千人に上る。選手らは新型コロナウイルス対策を講じて続々来県し、本番に向け最終調整に入っている。8日にはJR宇都宮駅など主要駅3カ所に案内所が設置されるなど、県内各地で歓迎ムードが高まっている。
会期前競技は19日までの10日間で、競泳や飛び込み、水球などを含む水泳のほか、体操、ビーチバレーボール、弓道が行われる。全て正式競技で、天皇杯・皇后杯の得点対象になる。
選手団は事前のPCR検査で陰性を確認した上で来県し、栃木県入り後も抗原検査を行う。会場では選手と観覧者の動線を分離するなど、感染防止対策を徹底する。
県と宇都宮、小山両市は、JR宇都宮駅、同小山駅、東武西川田駅に案内所を設けた。ボランティアが午前9時~午後5時まで常駐し、選手団や一般観覧者に会場への交通案内や食事、観光などに関する情報を提供する。
JR宇都宮駅では8日午前、新幹線改札口付近に案内所が設置された。相次いで栃木県入りする選手たちを運営ボランティアら6人が迎え、タクシー乗り場やホテルの場所を伝えた。
ボランティアの高塩麻菜美(たかしおまなみ)さん(35)は「大会が迫ってきたのを感じる。選手たちの緊張がほぐれるよう笑顔で対応したい」と意気込んだ。
県国体・障害者スポーツ大会局の橋本陽夫(はしもとはるお)局長は「ついに大会が始まる。安全安心な大会となるよう気を引き締めて運営に当たりたい」と話した。