東京五輪陸上男子400メートル障害代表で岡山市出身の安部孝駿(30)=ヤマダホールディングス=が現役を引退することが8日、関係者らへの取材で分かった。25日の全日本実業団対抗選手権(岐阜)がラストランになるという。
192センチの長身を生かしたスケールの大きな走りで、日本選手権は2017、19、20年に優勝。世界選手権には11年を皮切りに4度出場した。初めて五輪代表に選出された東京大会は予選で敗退した。近年はアキレス腱痛に悩まされ、今季は4月に米国で1レースを走ったのみだった。
岡山・妹尾中から進んだ光南高で頭角を現し、3年時に400メートル障害でインターハイと国体の2冠。中京大では10年の世界ジュニア選手権で銀メダル、11年のアジア選手権で金メダルを獲得した。