県内コロナ新規感染3割減 直近1週間 病床使用50%下回る

 岡山県は9日、県内の直近1週間(1~7日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。新規感染者数は1万5667人と前週(8月25~31日、2万1240人)より約3割減少し、医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率も6週ぶりに50%を下回った。流行「第7波」は収束局面に入ったとみられるが、10代以下の子どもの感染割合が増加傾向にあり、引き続き警戒を呼び掛けている。

 新規感染者数の減少は2週連続。1週間を通じて前週の同じ曜日を下回り、5日(1518人)は8月16日以来20日ぶりに2千人を下回った。クラスター(感染者集団)の発生も41件と前週(70件)より少なかった。

 一方、感染者の年代別割合を見ると、10歳未満17.0%(前週15.4%)、10代16.7%(同14.2%)とそれぞれ増加。学校で2学期が始まった影響が出ているとみられる。

 各種指標は軒並み改善しており、重症者用の病床使用率は8.8ポイント減の5.9%。10万人当たりの療養者数は976.9人で、前週(1295.7人)より318.8人減少した。全体のレベル判断は5段階のうち上から3番目の「レベル2」を維持する。

 県保健福祉部は「新規感染者数などは依然として高い水準。ワクチン接種の加速といった感染防止対策を着実に進めたい」としている。

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