自殺予防週間(10~16日)を前に、岡山県と岡山市、県司法書士会は9日、JR岡山駅前で、専門機関などへの相談を呼びかける啓発活動を行った。
関係者12人が参加。24時間つながる「岡山いのちの電話」(086―245―4343)や多重債務の相談窓口が記されたカード、自殺につながる恐れがある心身の異変チェックリストの紙が入ったポケットティッシュ約1800個を駅利用者らに配った。
市保健所の平井由美子精神保健担当課長は「一人で悩みを抱え込まず周りに相談してほしい。相談を受けた人は専門機関につないでもらいたい」と話した。
警察庁の統計によると、2021年の県内の自殺者は318人で前年(267人)より増加。動機が特定できた261人でみると、健康問題が41.3%と最多で、経済・生活問題17.1%、家庭問題16.8%―と続いた。