全国から注文、細やか柄のお守り袋 福井県坂井市の織ネーム会社、越前織の特長生かす

色鮮やかな越前織の正月用お守り袋=9月9日、福井県坂井市丸岡町小黒

 正月に全国の神社仏閣に並ぶ越前織のお守り袋作りが、福井県坂井市の織ネーム製造販売会社で行われている。色鮮やかな生地に柄や文字が織り込まれたお守り袋が作業台を覆い、従業員は出荷前の検品に追われている。

 坂井市丸岡町内田の「松川レピヤン」は、お守り袋の製織から縫製まで行い、9月に入り正月用の受注が徐々に増えている。細かい柄が表現できる越前織の特長を生かし、「御守」の文字を施した縦約3センチ、横約2センチのミニ巾着型や、ウメの花やキクの柄が入った五角形のものなどさまざま。9日は従業員4人が完成品に傷がないかや、形が整っているかを確認していた。

 製造は12月下旬ごろまで続く。

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