甘エビ、アカガレイ…海の幸次々水揚げ 底引き網漁解禁、福井県の漁港に活気

底引き網漁が解禁され、次々と水揚げされる甘エビ=9月1日午後5時40分ごろ、福井県坂井市の三国漁港

 日本海近海の底引き網漁が9月1日解禁され、福井県坂井市三国町や同県越前町の漁港では、トロ箱に入った甘エビやアカガレイなど新鮮な海の幸が水揚げされた。三国港では早速、競りが行われ、威勢のよい掛け声で活気にあふれた。

 三国港からは1日午前0時の解禁に向け、三国港機船底曳(そこびき)網漁協所属の9隻が8月31日午後8時ごろ出港し、沖合約50~70キロの漁場で網を入れた。

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 福井県漁連三国支所によると、しけが予想されたため、沖泊まりの1隻を除く全船が2回の網入れをして帰港。1日午後5時ごろから水揚げを始め、基準を満たした「ふくい甘えび」などが並んだ。

 田井丸船長の藤嶋正登さん(57)は「悪天候もあって初日としては少なかったので、今後に期待したい」と話していた。夜は競りが行われ、仲買人らが次々と競り落としていった。漁期は2023年6月末まで。

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 越前町では町漁協所属の底引き網漁船33隻が1日午前0時~同2時ごろ出航。比較的浅い海域に網を沈める「磯引き」の船は夕方ごろから、ササガレイやアンコウ、レンコダイなどを積んで順次帰港した。競りは2日朝に行われる。

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