国葬に映画で抗議 横浜シネマリンで24日から上映 亡き監督の思いも乗せ

映画「2887」のチラシ

 安倍晋三元首相の国葬を巡り、横浜市中区の映画館「横浜シネマリン」が「映画を上映することで抗議の意を表明する」として、24日から安倍政権の政策を検証した記録映画「2887」を上映する。

 「2887」は、安倍元首相の通算在職日数が歴代最長の2887日を記録したことをきっかけに作られた。元教員の河野優司さんが監督を務め、「アベノミクス」「憲法改正」「福島原発」「辺野古新基地建設」「拉致問題」の五つのテーマから、同政権の政策に迫っている。

 上映は「多くの国民が反対しても、国葬が中止になることは恐らくない。だからといって、何もしなくてよいのか」という同館代表・八幡温子さんの思いから企画。監督の河野さんが3月に急逝したこともあり、「河野さんの思いも乗せて上映させていただく」という。同作に出演したお笑い芸人の松元ヒロさんを招いたトークイベントも予定しており、八幡さんは「映画を見て安倍政権が行ってきたことを振り返り、安倍元首相が国葬にふさわしい人かどうか、みんなで考えたい」と話す。

 24~30日は午前10時から、10月1~7日は午後5時40分から上映。一般1800円ほか。9月26日の上映後はトークイベントを行う。問い合わせは、同館電話045(341)3180。

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