統一地方選挙とは何?次回2023年の日程はいつ?わかりやすく簡単に解説!

毎週末、日本のどこかで首長や議会議員といった地方選挙が行われていますが、4年に一度その地方選挙が全国各地で同じ時期に行われるのをご存知でしょうか?
本記事では4年に一度地方選挙が一斉に行われる「統一地方選挙」について解説します。

統一地方選挙とはそもそも何のこと?

地方自治体の議会議員(市区町村議会議員や都道府県議会議員)の選挙や、首長(市区町村長や都道府県知事)の選挙は、自治体が各々日程を決めて行うのが通常です。しかし、4年に一度選挙期日に関する特例を定める法律(地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律)によって全国的に選挙期日を統一して行うのが「統一地方選挙」と呼ばれます。

統一地方選挙の始まりは、第二次世界大戦後に日本の新しい政治制度・地方自治制度を確立する中で、1947年(昭和22年)5月の日本国憲法施行に先立って1947年4月に全国で首長・議会議員の選挙を実施したことにさかのぼります。
それ以来4年に一度、首長・議会の改選タイミングが同じ時期に訪れることから、選挙への関心向上などを目的としてその年の3月1日から5月31日の間に任期満了を迎える首長・議会議員の選挙を4月にそろえて行う調整を前述の特例法で行っています。

次回の統一地方選挙の日程はいつ?

前回の第19回統一地方選挙は2019年(平成31年)4月に行われましたが、次回の第20回統一地方選挙は2023年4月に行われる見通しです。具体的な日程はこの記事を編集している2022年9月9日時点でまだ確定していませんが、道府県と政令指定都市の首長・議会議員の選挙の投票日が2023年(令和5年)4月9日、政令市以外の市区町村の首長・議会議員の選挙の投票日が2023年4月23日になるとそれぞれ見込まれています。

各選挙において現時点で見込まれている日程をまとめると、

道府県知事選挙 2023年3月23日(木)告示 4月9日(日)投票 (17日間)
北海道、神奈川、福井、奈良、大阪、鳥取、島根、徳島、大分の9道府県

政令指定都市の市長選挙 2023年3月26日(日)告示 4月9日(日)投票 (14日間)
札幌、相模原、静岡、浜松、大阪、広島

道府県議会議員選挙 2023年3月31日(金)告示 4月9日(日)投票(9日間)
岩手、宮城、福島、茨城、東京、沖縄以外の41道府県

政令指定都市の議会議員選挙 2023年3月31日(金)告示 4月9日(日)投票 (9日間)
札幌、さいたま、千葉、横浜、川崎、相模原、新潟、浜松、名古屋、京都、大阪、堺、神戸、岡山、広島、福岡、熊本の17政令市

政令指定都市以外の市長・区長、議会議員選挙 2023年4月16日(日)告示 4月23日(日)投票 (7日間)
(参考 2019年は首長…市:83、区:11 議会…市:294、区:20)
平成31年統一地方選挙執行予定団体に関する調(PDF)

町村長、議会議員選挙 2023年4月18日(火)告示 4月23日(日)投票 (5日間)
(参考 2019年は首長…町村:120 議会…町村:372)
平成31年統一地方選挙執行予定団体に関する調(PDF)

統一地方選挙ではない時期にも地方選挙があるのはなぜ?

統一地方選挙が始まった1947年当初は日本全国ほとんどの自治体で地方選挙が同じ時期に行われていましたが、現在は都道府県単位で見ても岩手、宮城、福島といった東北の太平洋側の自治体や、沖縄県の自治体、茨城県議会議員選挙・東京都議会議員選挙、知事選挙でも47都道府県のうち38都府県で4年に一度の統一地方選挙の時期とは外れて行われています。

外れた時期に行われる理由は各地域によって異なりますが、東北3県の場合は2011年の東日本大震災の影響が甚大だった地域で選挙の期日が延期されたことによります。また沖縄県の自治体の選挙は全国の統一地方選挙の前年にありますが、これは1946年(昭和21年)に琉球列島米国軍政府のもとで首長・議会の選挙が行われたためで、以来他の地域よりも1年早く選挙が行われています。

統一地方選挙のある2023年は4年に一度の一大選挙イヤー!

日本全国には自治体が1788ありますが、統一地方選挙ではそのうちの3割弱の自治体で選挙が行われます。前回2019年の統一地方選挙で改選された定数は15268。名実ともにもっとも選挙の候補者の数が多い時期になります。

今後も選挙ドットコムでは2023年の統一地方選挙に向けて様々な情報をお届けしてまいります。

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