【WEB版】宇都宮中央が初の高校野球公式戦 “桜色”ユニホームで躍動

三回、三塁線の打球を追う宇都宮中央の高橋。奥は手塚=清原球場

 第75回秋季栃木県高校野球大会は12日、清原球場などで1回戦が行われ、4月に共学化した宇都宮中央が初の公式戦に臨んだ。初陣を飾ることはできなかったが、学校の歴史に新たな1ページを刻んだ。

 1年生4人の宇都宮中央は那須、さくら清修との連合チームでの出場。序盤に最大3点をリードする展開となったが、地力に勝る大田原に盛り返され、4-11(七回コールド)で敗れた。

 初披露となったユニホームは、共学化に伴うグラウンド拡張で伐採された桜の木への思いを込めた薄いピンク色。腕には女子高時代からの校章をあしらった。

 二回に宇都宮中央の選手として初安打、初打点を記録した鈴木皓一朗は「最初の歴史を作れた」。初勝利に届かなかったことへの悔しさをにじませ「次は勝ちたい」と力を込めた。

 来年春の新入生次第では単独出場の道も開ける。連合の部長としてベンチ入りした板倉遼太監督は「興味があるという声は聞く。栃木の高校野球を盛り上げる存在になっていければ」と話した。

試合後、応援席に一礼する宇都宮中央、那須、さくら清修の選手たち=清原球場

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