燃える巨大たいまつ回転「スーパー大火勢」夜空焦がす 福井県おおい町の一大イベント

着火され若衆により引き起こされる巨大たいまつ=9月10日、福井県おおい町成海
炎が燃え盛るたいまつを手にする若衆頭=9月10日、福井県おおい町成海

 炎に包まれた巨大たいまつを豪快に回しできる“光の渦”が3年ぶりに福井県おおい町の夜空を焦がした。9月10日、同町成海のうみんぴあ大飯エリアで行われた「若狭おおいのスーパー大火勢」は、待ちわびた町民らを熱気に包み込んだ。

 約300年以上前から同町に伝わる火祭り「大火勢」をモチーフにしたイベント。新型コロナ禍で時期を8月上旬から1カ月遅らせ、観客数を絞って開いた。

 実行委が運んできた「悠久の炎」を、若衆頭が高さ20メートルの巨大たいまつに点火。燃え盛るたいまつを若衆約40人が「ヤーッサー」とかけ声を上げながら回すと、観客も声援を送った。次第に炎が幻想的な光の渦をつくり出し、夜空に色とりどりの花火が打ち上がると会場の盛り上がりは最高潮に達した。

 地元のヨサコイチーム6チームや和太鼓グループ「大飯ブレイズ」による華やかなパフォーマンス、飲食バザーなどもあり、訪れた家族連れでにぎわった。

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