三国節に合わせて踊る「帯のまち流し」(三國會所、坂井市商工会三国支部主催、福井新聞社共催)が9月3日夜、福井県坂井市の三國神社周辺で開かれた。約200人の参加者は心一つに、三国湊の夜を勇ましく、あでやかに踊り流した。
11回目となった3年ぶりの大会は小雨が降る中でのスタートとなったが、この日を待ちわびた町衆と踊り手たちの熱気で吹き飛ばし、行列はお囃子の音に乗って一斉に動き出した。
蒸し暑く、参加者は汗びっしょり。細い路地を「帯の幅ほどある町」と歌う三国節に合わせて「ちょいちょい」と軽快な掛け声を出し、ゆっくりと進んだ。見せ場となった、ほのかな光で浮かぶ三國神社随身門から階段を下り、大鳥居をくぐる踊りの帯は見物客を魅了した。
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神社周辺での演舞は第1回以来という。三國會所の大和久米登理事長はセレモニーで「帯のまち流しを三国祭のような象徴的なイベントにしたい。これからも三国の歴史文化を守っていく」と力を込めた。