川棚町長に波戸氏 現職との一騎打ち制す

初当選し万歳で喜ぶ波戸氏(中央)=11日午後8時34分、川棚町栄町の選挙事務所

 任期満了に伴う東彼川棚町長選は11日、投開票され、前町議会副議長で新人の波戸勇則氏(58)=無所属=が、現職の山口文夫氏(75)=無所属=との一騎打ちを制し、初当選した。
 波戸氏は「川棚の成長を信じて一緒に挑戦を」と刷新を主張。子育て支援の拡充や町長報酬20%カット、高齢者向けの交通サービスの運行などを掲げた。集会を開いて対話を進め、幅広く支持を集めた。
 山口氏は「町の発展と住民福祉の向上のため全力で取り組んできた」と、庁舎建て替えなど3期12年の実績や東彼杵道路の早期着工の実現を訴えたが、多選や高齢に批判もあり支持に広がりを欠いた。
 当日有権者数は1万1258人(男5239人、女6019人)。投票率は56.30%で、4年前の前回(52.60%)を3.7ポイント上回った=町選管調べ=。

◎「育児の負担減らす」 波戸勇則氏
 支援していただいた感謝の思いでいっぱい。期待を裏切らないよう公約を進める。こども園を経営する中、子育て世代の負担は大きいと感じる。一つでも減らしたい。まずは第1子からの出産祝い金に取り組みたい。


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