天皇陛下、とちぎ国体開会式に出席へ 栃木県が発表

 栃木県は13日、宇都宮市西川田4丁目のカンセキスタジアムとちぎで10月1日に行われる第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」総合開会式に、天皇陛下が出席されると発表した。皇后さまも体調に支障がなければ同行する。国体を含む四つの主要地方公務で、実際に現地入りするのは2019年9月の茨城国体以来、3年ぶりとなる。

 県によると、新型コロナウイルス感染症対策として、駅に人が密集するのを避けるため車で本県入りするほか、日程も日帰りとなる。福田富一(ふくだとみかず)知事が本県の現状などを説明する。

 陛下は開会式の中で、お言葉を述べられる予定。会場には皇族が座る「ロイヤルボックス」がメインスタンドに設けられ、準備が着々と進んでいる。

 国体は全国植樹祭、国民文化祭、全国豊かな海づくり大会と並んで「四大行幸啓(ぎょうこうけい)」と呼ばれる。2021年はコロナ感染拡大を受け、中止となった国体以外は全てオンラインで対応。今年6月に滋賀県で開かれた第72回全国植樹祭の式典もオンライン出席だった。

 天皇ご一家は、恒例の那須御用邸(那須町)での夏の静養も3年連続で見送られている。

 福田富一(ふくだとみかず)知事の話 3年ぶりの開催となる本大会に両陛下をお迎えできますことは、全国から参加する選手、役員はもとよりすべての県民にとってこの上ない希望です。ご来県を県民とともに心よりお待ち申し上げます。

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