県産アレキで白ワイン仕込み サッポロ岡山ワイナリー開始

マスカット・オブ・アレキサンドリアを原料にした白ワインの仕込み作業

 サッポロビール岡山ワイナリー(赤磐市東軽部)は13日、岡山県産マスカット・オブ・アレキサンドリアを原料にした今季の白ワインの仕込みを始めた。

 この日は岡山市内で栽培された約5トンを使用。専用の機械で房から軸を外して実を軽くつぶし、タンクに移した。低温で一晩寝かせて香りを引き出した後、搾った果汁に酵母を加えて約2週間かけて発酵。さらに半年ほど熟成させ、瓶詰めする。商品は来春から全国のスーパーや百貨店で販売するという。

 今季は約8トンのマスカットを使って計約3600本(750ミリリットル換算)を仕込む予定。高齢化や他品種への切り替えなどで栽培する農家が減っており、昨季より約3割少なくなる見込みという。

 同ワイナリーは1984年から地元産マスカットでワインを製造。寺本幸司工場長は「ブドウが成熟する8、9月の天候が良かったため、甘みと酸味のバランスが良い。マスカット特有の芳醇(ほうじゅん)な香りと上品な味わいを生かしたワインに仕上げたい」と話している。

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