政府サイト障害は「DDoS攻撃の影響」 河野デジタル相

閣議後のオンライン会見に臨む河野デジタル相=13日

 政府が運営する行政情報のポータルサイト「e─Gov(イーガブ)」など複数のサイトが6日、サイバー攻撃を受けて接続できなくなるなどの影響が出た問題を巡り、河野太郎デジタル相(神奈川衆院15区)は13日、閣議後のオンライン会見で「DDoS(分散型サービス拒否)攻撃の影響によるものであった可能性が高い」と語った。

 DDoS攻撃は大量のデータを送り付けてシステム障害を起こすサイバー攻撃。「e─Gov」のほか、総務省、文部科学省、デジタル庁、宮内庁の計4省庁23サイトと地方税のポータルサイト「eLTAX(エルタックス)」が一時閲覧できないなどの影響が出た。

 河野氏は「監視体制をしっかり強化し、セキュリティーの再点検を行っている。引き続き関係機関とも連携しながらサイバーセキュリティーについて強化していきたい」と述べた。

 親ロシア派のハッカー集団「キルネット」が交流サイト(SNS)に犯行声明とみられる書き込みをした。これに対し、河野氏は政府による攻撃状況の分析について「こちらの手の内を明かすことは相手を有利にするだけ。基本的にそういうことはしないようにしていきたい」と述べ、回答を控えた。

© 株式会社神奈川新聞社