2022MR.JAPANファイナリストに福井大学院生 900人から20人選出、過去優勝者にデビュー者多数

「ミスタージャパン」コンテストのファイナリストに選ばれた横山裕生さん

 福井大学大学院1年の横山裕生さん(23)=徳島県出身=が、国際舞台で活躍する男性を発掘するコンテスト「ミスタージャパン」のファイナリスト20人に選ばれ、9月16日に東京で開かれる最終選考に出場する。「自分が本当にやりたいこと」を模索してきたという横山さん。「人生が変わるかもしれない大一番」と張り切っている。

 ミスタージャパンは2013年に始まり、外見だけでなく知性や感性、人間性なども兼ね備えた男性を発掘するコンテスト。過去の優勝者には、モデルや俳優としてデビューしている人も多い。今年は書類選考に約900人がエントリーし、面接や動画審査、ウェブ投票を経てファイナリストが決まった。

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 横山さんは、学生がまちづくり活動に挑戦するプロジェクト「学生まちづくり班」に2年前から参加している。不用になった教科書を学生同士で売買するフリーマーケットを開いたり、フードロス事業に取り組んだりしてきた。学生まちづくり班以外でも不登校生の支援やローカルCM出演など、さまざまな活動に挑戦。それでも将来の目標が定まらず、不安を抱えていた。

 大学で建築を学ぶ中、2年生のときに初めて見たオペラに感激し、あこがれが芽生えた。自己分析を重ねると、「人前に出たい」と思っていることに気付いた。レッスンを受けたプロのテノール歌手から声をほめられ、自信も付いた。自分の声で多彩な感情を表現するオペラは「揺るがない、本当にやりたいこと」。

 今回のコンテストは「何か新しく見えるものがあれば」という好奇心からエントリーした。「誰でもできることではないから感謝を忘れずに、行けるところまでいってみたい」。オペラ歌手の夢をかなえるためのステップとして「福井でできた人とのつながりを大切に、福井で活躍する歌手になりたい。多くの人に応援してもらえるよう頑張りたい」と話している。

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