イオン九州「フードドライブ」拡大 長崎県内は29店 時津店でセレモニー

フードドライブ実施店舗拡大のセレモニーに出席したイオン九州の吉田執行役員社長室長(左から2人目)ら=イオン時津店

 イオン九州(福岡市)は今月、家庭で余った未開封の食品を店頭で回収し福祉団体などに寄付する「フードドライブ」の実施店舗を92店から182店に増やした。長崎県内は「イオン」9店と「マックスバリュ」20店、計29店で実施する。
 同社のフードドライブ活動は2019年、北九州市の3店で始めた。「近くの店舗でも実施してほしい」という利用客の声を受け、実施店舗を増やしている。これまで約30トンの食品が福祉施設や子ども食堂などに配られているという。
 店舗では毎月第2月曜から次の日曜までの7日間、回収コンテナを設置して受け付ける。今月は18日まで実施する。未開封の米や缶詰、レトルト食品、飲料などが対象で、賞味期限が1カ月以上ある、常温保存が可能などの条件がある。回収した食品は一般社団法人フードバンク協和(佐世保市)が県内の子ども食堂などへ配布する。
 イオン時津店(西彼時津町浜田郷)で13日、キックオフセレモニーがあり、イオン九州の吉田圭司執行役員社長室長は「行政や団体の皆さまの協力をいただきながら、このフードドライブ活動の輪が食品ロスの削減や地域の社会貢献につながるよう取り組んでいきたい」とあいさつした。


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