木製新幹線「かもめ」完成 実物の半分サイズ 25日お披露目

2分の1サイズの木製新幹線かもめと青年部メンバーら=諫早市内の作業所

 西九州新幹線開業を盛り上げようと、諫早商工会議所青年部(橋本和幸会長)が、約2分の1サイズの木製新幹線かもめを手作りした。産学官で構成する諫早市新幹線開業記念事業実行委が25日に市中心部のアーケードで開く開業記念イベントでお披露目する。
 諫早の未来のため子どもたちが喜ぶものを、と企画した。新幹線かもめの先頭車両部分で、高さ1.8メートル、横幅1.5メートル、長さ9メートル。実物車両の原寸データを取り寄せ、設計事務所や工務店、塗装業などを本業とする青年部メンバーらが協力し合い、構想から約2カ月かけて製作した。
 子どもたちが乗車気分を味わえるよう、内部にはいすを配置。運搬に対応するため、車体は分解・組み立てができる造りになっている。

運転席(写真奥)や乗客用のいすを配置した木製新幹線かもめの車内

 開業記念イベントの一環として、同実行委が市中心部アーケードで25日午前11時~午後4時に開く「働く乗り物と体験イベント」で披露。新幹線かもめの走行試験で撮影した動画をJR九州から提供を受け、運転席部分のモニターで流す。イベント後は市に寄贈し、市内公共施設などでの展示を予定している。
 製作の中心メンバーとして携わった塚原史人さん(43)は「考えていた以上の出来栄え。早く子どもたちに見てもらいたい。新幹線開業イベントは行政や市民が一体となって取り組む。その一体感を今後の諫早のまちづくりの大きな力にしたい」と話した。


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