クレジットカードの還元率とQR決済の還元率、どっちがお得? 目安となる還元率と両得になる上手な使い方

キャッシュレス決済が普及し、現金で支払うことが少なくなったという人も珍しくありません。

さまざまなキャッシュレス決済がありますが、手軽さと安全性、そしてポイント還元のおトクさから、クレジットカードとQR決済を利用する人が増えています。

そこで気になるのが、ポイント還元率。せっかく買物をするならおトクにしたいものです。日々のスーパーやコンビニでの買物はもちろんですが、家電など高額な買物をする時には、おトクな支払い方法に悩んでしまいます。

クレジットカードとQR決済の還元率、どちらがよりおトクなのでしょうか。


クレジットカードの還元率

まず、クレジットカードの還元率を見ていきましょう。クレジットカードは、キャッシュレス決済のなかでも最も昔からあり、最も使われています。

クレジットカードのポイント還元率は0.5%に設定されていることが多いようです。これは、200円のクレジットカード決済に対して、1円分のポイントがつくことを表しています。

一般的な還元率0.5%を目安にして、それよりも高い還元率のカードを選ぶとおトクです。
高還元率カードの例を挙げます。

クレジットカードの還元率には幅があり、条件をクリアすると高くなります。条件は、たとえば年間の利用額が一定以上、提携店での利用額が一定以上、などです。

ただ、このような条件は比較が難しく、複雑であることが多いです。そのため、最低還元率が1%など、特に条件を考えなくてもおトクなクレジットカードを選んでおくのも一案です。

また、提携しているお店などで利用すると還元率が高くなるクレジットカードもあります。

デパートやショッピングセンター、家電量販店のクレジットカードなどが好例です。ただし、ポイント還元率が高くても、使えるのはそのお店だけの場合もありますので、その点は注意しましょう。そのお店でよく買物をする、という生活スタイルであればおトクですが、そうでなければおトク度は低くなってしまいます。

クレジットカード選びは、生活スタイルに合わせることが肝心です。

QR決済の還元率

ここ数年、急速に普及しているQR決済の還元率を見てみましょう。QR決済はスマートフォンのアプリで決済ができる手軽さが魅力です。さらに、クレジットカードを使う時のように財布から出したり、お店のスタッフに渡すこともないので安心感があります。

QR決済の還元率も、0.5%が多いようですが、PayPayと楽天ペイは還元率が高くておトクに使えます。

ただし、この還元率はチャージを銀行からした場合。クレジットカードからチャージをするようにすると、還元率が上がります。

QR決済は、クレジットカードが使えないお店でも○○ペイは使える、ということもよくあります。少額決済でコツコツポイントが貯められるよう、よりおトクに使えるように設定しておくといいでしょう。

クレジットカードとQR決済の合わせ技

QR決済のチャージをクレジットカードにすると、残高不足を気にせずに決済できるので便利です。使いすぎが心配になる場合には、月ごとに利用額累計を把握しておくといいでしょう。QR決済のアプリで、利用履歴を確認できるので、気になった時すぐに確認できるのもメリットのひとつです。

QR決済と連携させるクレジットカードは、相性のよいものを選ぶことで還元率がさらにアップします。

クレジットカードを紐づけた時の還元率は1%以上を目安に選ぶといいでしょう。

PayPayポイントは、Yahoo!ショッピングでも貯まりますし、楽天ポイントは楽天市場だけではなく、ファミリーマートやデイリーヤマザキでも貯まります。

よく使うショップからQR決済を選び、クレジットカードを連携させるのがオススメの使い方です。

手間をかけずにおトクに貯めよう

キャッシュレス決済をおトクに使いたいけれど、比較検討の深みにはまると大変そう…と思う人は、自分なりのゆるやかなルールを決めておくといいでしょう。

基本はクレカ+QR決済

昨今のキャッシュレス決済のポイント還元を見ると、クレジットカードを連携させたQR決済が高還元でおトクです。

数あるQR決済ですが、選ぶポイントは使えるお店の数でしょう。よく行くお店のレジでは支払い方法のチェックをマメにして、最多のQR決済を選びましょう。

レジのスタッフから、「○○のポイントカードをお持ちですか?」と聞かれることがよくありますが、これはポイントカードやアプリの提示で、さらにポイントが付く場合があるからです。

急いでいるときなど、聞き流してしまうかもしれませんが、よく行くお店ほどポイントをコツコツ貯める機会にしたいので、時には店員さんにしっかり聞いてみるのもいいでしょう。

クレジットカードは高還元率カードをメインに

クレジットカードを使うなら、高還元率カードをメインにしましょう。その際には、還元率だけではなく、利用金額のルールについても確認してから選ぶことをオススメします。

200円ごとに1ポイントと、1000円ごとに5ポイント、どちらも0.5%の還元率ですが、ロスが少ないのは200円ごとのほうです。

また、1カ月の決済合計金額の0.5%と、1回の決済ごとの0.5%では、1カ月の合計金額で計算されるほうがロスは少なく、おトクです。

確認するには、クレジットカードの利用明細がわかりやすいでしょう。

少々面倒ですが、一度確認すれば効果はその後ずっと続くのでやるだけの価値はあります。

利用店によって使うクレジットカードをサブに

よく行くデパート、ショッピングセンター、家電量販店、ECサイトなど、行きつけがあるならそこの提携クレジットカードを作ると、ポイント還元率がアップしたり、キャンペーンの対象になったり、おトクに使えることが増えます。

「このお店では提携クレジットカード、それ以外はメイン使いのクレジットカード、QR決済が使えるところはクレジットカードを紐づけたQR決済を使う」、とするのが、現時点でのおトクな使い方です。

ポイントはおトクに使いたい

せっかく貯めたポイントは、使う時にもおトクにしたいですね。

割引券やクーポン券への交換は、本当におトクかしっかり見極めましょう。ポイントを使うと、無料のように思えるかもしれませんが決してそんなことはありません。

お金を払っても欲しいものにポイントを積極的に使いましょう。

ポイント交換は、現金と同様に使える電子マネーへのチャージがおススメ。たとえばモバイルSuicaにチャージできれば、交通費やコンビニなどでも幅広く使えて便利です。

あるいは、ポイント投資をしてもいいですね。投資でポイントを増やすコツをつかんだら、実際の投資にも生かしてみましょう。

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