横浜市、園児らの一時不明・置き去り15件 通園バスでの事故報告なし 今年4~8月

横浜市役所

 静岡県で3歳の女児が通園バスに置き去りにされ、死亡した事件を受け、横浜市は14日の市会常任委員会で、今年4~8月に園児らが一時的に行方不明・置き去りになったケースが計15件あったと明らかにした。市は危機感を示し、マニュアルなどの整備のほか、来年度の予算計上を含め対応を検討していく。

 市こども青少年局によると、行方不明が6件、置き去りが9件。通園バスでの事故報告はなかった。1歳女児が10分間園庭に残されたケースや、3歳男児が遊びに行った公園から抜け出し、1人で園に戻ったケースなどがあった。いずれもけがはなかったという。

 一時的に行方不明・置き去りになる事案は、2019年度10件、20年度20件、21年度26件と増加傾向にあり、本年度からは事案が発生した園に対して立ち入り調査を始めた。

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