予報円は大きくても… 台風14号 3連休”西日本接近”コースの可能性高まる 日本&海外予報そろう傾向

■進路の予報円は大きいも…”西日本接近”コースの可能性高まる

きのう(9月14日)未明に発生した台風14号。現在、日本の南海上を発達しながら西へと進んでいます。けさの衛星画像をみても台風らしい姿となっています。

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きょう午前(9月15日午前9時)発表の気象庁の最新の進路予想です。台風14号はこのあとも発達を続けて暴風域を伴うようになり、九州の南海上に進んでいきます。あさって17日(土)には強い勢力となる見込みです。

その後、週末以降の3連休には、進路を次第に北向き、そして北東へと変えていきさらに北上。18日(日)午前には九州のすぐ南海上を中心とする予報円に、19日(月)午前には山口県を中心とする予報円の範囲内に達する可能性が示されています。

現時点では、19日以降の予報円はかなり大きくなっています。ただ、これはコースのバラつきというよりも、進む速度の違いによるバラつきが反映されているのかもしれません。

そのあたりを海外の予報機関の予想も参考に見ていきます。

きのう夜(9月14日午後9時)時点の、アメリカとヨーロッパの予報機関の進路予想です。

予想時点から1日後が水色、2日後が黄色、3日後が赤色、4日後が緑色、5日後が橙色で示されています。これをみるとコース自体は九州から中国地方を通って日本海へと抜けるコースでわりとそろっています

台風の進路予想は、「アンサンブル(集団)予報」という数値予報の手法が使われています。計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想しています。ラインの一つ一つが計算した結果です。

海外の予報機関のデータを見る限り、コースのブレ幅というよりも、5日先に台風がどこまで進んでいるのかの速さの違いが予報円を大きくしていると見ることができます。

この3連休は、秋の行楽やイベントなども色々とあると思いますが、3連休後半、西日本では台風の影響を受ける可能性が高まってきました。どれくらいの勢力で接近するかはありますが、18日(日)から19日(月)にかけては荒れた天気になる可能性を考慮しつつ柔軟に対応する必要があるかもしれません。

(RCCウェザーセンター)

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